尿管結石とは
尿管結石とは、腎臓でできた結石が尿管に落ちて引っかかり、激しい痛みや血尿などの症状を引き起こす病気です。
「痛みの王様」とも呼ばれるほどの激痛が突然襲い、救急車で運ばれる方も少なくありません。
結石は尿に含まれるカルシウムやマグネシウム、尿酸などの成分が過飽和状態になり結晶化したもので、ほとんどがカルシウムを主成分としています。
尿路結石は発症部位によって「腎結石」「尿管結石」「膀胱結石」「尿道結石」に分類されます。
日本では腎結石と尿管結石が全体の約95%を占めており、男性は7人に1人・女性は15人に1人が一生に一度は発症すると言われています。
中年以降の男性に多い傾向がありますが、食生活の欧米化に伴い近年は若い世代や女性の発症も増加しています。

このような方はご相談ください
以下のような症状がある方は、早めにご相談ください。
- 突然の背中・わき腹・下腹部の激しい痛み
- 動いても体勢を変えても痛みが治まらない
- 血尿(赤〜茶褐色の尿)が出た
- 吐き気・嘔吐・冷や汗を伴う痛みがある
- 排尿時の痛み・残尿感・頻尿がある
- 尿が濁っている
- 発熱(38度以上)と腰背部痛が同時にある
尿管結石の痛みは安静にしても軽減しないのが特徴で、発熱を伴う場合は結石性腎盂腎炎を起こしている可能性があります。
この状態は敗血症に進行するリスクがあるため、速やかに受診することが重要です。
当院では初診当日に尿検査・超音波検査を実施できますので、まずはお気軽にご来院ください。
結石の種類
尿路結石は発生する部位によって以下のように分類されます。
腎結石
腎臓内にとどまっている結石を腎結石と呼びます。
結石ができた段階では自覚症状がほとんどなく、健康診断の画像検査で偶然発見されるケースが多いです。
鈍い痛みを感じることはありますが、症状がないまま経過することも少なくありません。
尿管結石
腎結石が尿管に落下した状態が尿管結石です。
尿管は途中に3カ所の狭い部分があるため、小さな結石でも引っかかりやすく激しい痛みを起こします。
腰部・脇腹・下腹部への激痛、血尿、吐き気などの症状が現れ、痛みは数日〜数十日続くこともあります。
膀胱結石・尿道結石
結石が膀胱まで下がると下腹部の違和感・排尿時の痛み・残尿感・頻尿といった症状が現れます。
尿道に詰まった場合は排尿困難となり、排尿時の痛みや血尿を起こします。
尿管結石の原因
尿路結石の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因に加えて食生活・生活習慣が深く関わっていると考えられています。
水分不足
水分摂取量が少ないと尿が濃縮され、結石成分が結晶化しやすくなります。
夏から秋にかけて、汗をかくことで尿が濃く少なくなるため特に発症しやすい季節です。
食生活の乱れ
動物性たんぱく質の過剰摂取、塩分・糖分・脂質の多い食事が結石リスクを高めます。
また、シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草・チョコレート・コーヒー・緑茶など)の過剰摂取も原因となります。
生活習慣病との関連
高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を持つ方は尿路結石になりやすいとされています。
また、骨粗鬆症・副甲状腺機能亢進症などの基礎疾患が結石リスクを高めることもあります。
遺伝的要因
血縁者に結石症の方がいる場合、発症リスクが高まることが知られています。
尿管結石の検査・診断
尿管結石の診断には、痛みの原因となっている結石の位置・大きさを正確に把握することが重要です。
当院では初診当日に尿検査・血液検査・超音波検査・レントゲン検査を実施しており、その日のうちに結果をご説明できます。
尿検査・血液検査
尿検査では血尿・白血球・細菌の有無を確認し、感染の合併を調べます。
血液検査では腎機能(クレアチニン)・炎症反応(CRP)・カルシウムや尿酸値を確認し、結石の成分や基礎疾患を調べます。
いずれも当日に結果をご説明できます。
超音波検査・レントゲン検査
超音波(エコー)検査は放射線を使わないため体への負担がなく、腎臓の腫れ(水腎症)や結石の有無を確認できます。
レントゲン検査では結石の位置・大きさを確認します。
どちらも当日実施が可能です。
CT検査が必要と判断した場合は、連携病院へご紹介します。
当院の尿管結石治療について
尿路結石の治療は、結石のサイズと症状の程度によって方針が異なります。
保存療法(自然排石を待つ治療)
10mm未満の結石は自然に排出される可能性があるため、鎮痛薬・鎮痙薬・尿管拡張薬などを処方しながら経過観察を行います。
1日1.5〜2リットルの水分摂取と適度な運動が排石を促します。
定期的な通院で結石の位置を確認しながら、安全に自然排石をサポートします。
砕石治療・連携病院への紹介
結石が大きい・自然排石が見込めない・感染を伴う場合は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡的レーザー砕石術(TUL)などの専門治療が必要となります。
当院では広島市民病院・安佐市民病院・県立広島病院・県立二葉の里病院・広島記念病院と連携しており、速やかにご紹介できる体制を整えています。
再発予防のサポート
尿路結石は5年以内に約50%が再発すると言われています。
当院では治療後も以下の再発予防指導を行っています。
- 1日1.5〜2リットル以上の水分補給(水・麦茶を推奨・就寝前のコップ1杯も習慣に)
- 塩分・動物性たんぱく質・シュウ酸を多く含む食品の過剰摂取を避ける
- カルシウム・マグネシウムなどのミネラルをバランスよく摂取する
- 適度な運動で尿の流れを促進する
- 肥満の解消・生活習慣病の管理
広島市東区で尿管結石にお悩みの方へ
尿管結石は突然の激痛で日常生活が困難になるだけでなく、放置すると腎機能の低下や重篤な感染症(結石性腎盂腎炎・敗血症)につながるリスクがあります。
また再発しやすい病気であるため、一度治った後も継続的な再発予防が大切です。
「背中や脇腹が突然痛くなった」「血尿が出た」「以前も結石になったことがある」という方は、広島市東区のえばら泌尿器科へお早めにご相談ください。
