前立腺炎

前立腺炎

前立腺炎とは

前立腺炎とは、膀胱の直下にある前立腺という組織が炎症を起こす病気です。
尿道を取り囲む前立腺に炎症が生じるため、強い痛みだけでなく排尿に関するさまざまな症状が現れます。
前立腺肥大症とは異なり、10代後半から幅広い年代の男性に発症する点が特徴で、全男性の約50%が一生に一度は経験するともいわれています。
前立腺炎は原因・経過によって「急性細菌性前立腺炎」「慢性細菌性前立腺炎」「慢性非細菌性前立腺炎(慢性前立腺炎)」に分類されます。
それぞれ症状や治療法が異なるため、正確な診断を受けることが重要です。
「股間や下腹部が痛い」「排尿時に痛みがある」「発熱が続く」といった症状がある男性は、ためらわずにご相談ください。

前立腺炎とは

このような方はご相談ください

以下のような症状がある方は、お早めに当院までご相談ください。

  • 38度以上の発熱・悪寒・倦怠感がある
  • 排尿時に焼けるような痛みがある
  • 頻尿・残尿感・尿の勢いの低下がある
  • 会陰部(陰嚢と肛門の間)・下腹部・鼠径部に痛みや違和感がある
  • 射精・勃起・排便時に痛みが強くなる
  • 下半身にしびれや不快感が続く
  • 症状が繰り返し現れる

急性細菌性前立腺炎は重症化すると敗血症に進展するリスクがあるため、高熱と排尿痛が同時に現れた場合は速やかな受診が必要です。
慢性前立腺炎は症状が出たり引っ込んだりするため「そのうち治るだろう」と放置されがちですが、長引くほど生活の質が著しく低下します。
当院では初診当日に尿検査・超音波検査を実施しており、速やかに症状の評価が可能です。

前立腺炎の原因

前立腺炎の原因は種類によって異なります。

急性・慢性細菌性前立腺炎の原因

大腸菌などの腸内細菌やクラミジアが尿道から侵入し、前立腺に感染することで発症します。
性感染症が引き金になるケースもあります。
慢性細菌性前立腺炎は急性前立腺炎が治りきらずに慢性化する場合と、最初から慢性の経過をたどる場合があります。

慢性非細菌性前立腺炎(慢性前立腺炎)の原因

慢性前立腺炎の90%以上を占めますが、原因の多くは未解明です。
骨盤底筋の過緊張・自己免疫反応・前立腺内への尿の逆流・神経の感覚異常・ホルモンバランスの乱れなどが関与していると考えられています。
また、長時間のデスクワーク・自転車・バイクなどによる会陰部への圧迫、過度の飲酒、ストレス、冷えなどが症状を悪化させる誘因となります。

前立腺炎の検査・診断

前立腺炎の診断は問診・尿検査・血液検査・超音波検査を組み合わせて行います。
症状が似ている膀胱炎・尿路結石・膀胱がんなどとの鑑別も重要です。

問診・症状スコア

症状の内容・始まった時期・生活習慣・既往歴などを詳しくお伺いします。
慢性前立腺炎では「NIH慢性前立腺炎症状スコア(NIH-CPSI)」を活用し、痛みの部位・排尿症状・生活への影響を客観的に評価します。

尿検査・血液検査・超音波検査

尿検査では白血球・細菌・膿の有無を確認し、感染の有無と程度を調べます。
淋菌・クラミジア感染の疑いがある場合は性感染症の検査も行います。
発熱を伴う場合は血液検査で炎症反応(CRP)の程度を確認します。
超音波検査では前立腺の腫れや膿瘍(うみ)の有無を確認します。
いずれも当日実施・当日結果説明が可能です。

急性細菌性前立腺炎・慢性細菌性前立腺炎の治療

前立腺炎の治療は種類と重症度によって方針が異なります。
症状の原因を正確に把握したうえで、患者様に合った治療をご提案します。

急性細菌性前立腺炎の治療

抗生物質の内服が基本で、通常1〜2週間の治療で症状が改善します。
発熱が高く全身状態が良くない場合は入院による点滴治療が必要となるため、連携病院へ速やかにご紹介します。
前立腺肥大症を合併している場合は再発リスクが高まるため、並行して前立腺肥大症の治療も行います。

慢性細菌性前立腺炎の治療

抗生物質を中心に、症状に応じてα1ブロッカー(排尿改善薬)・鎮痛薬・植物由来成分配合薬・漢方薬を組み合わせて治療します。
慢性前立腺炎は治療が長期にわたることがありますが、症状の改善に向けて丁寧にサポートします。

慢性非細菌性前立腺炎の治療

細菌が検出されない場合でも抗生物質が有効なことがあり、まず試みます。
それに加えてα1ブロッカー・鎮痛薬・PDE5阻害薬(前立腺血流改善)・漢方薬・神経性疼痛治療薬などを症状に合わせて処方します。
生活習慣の改善(後述)も治療の重要な柱となります。

日常生活の注意点

前立腺炎は生活習慣が症状の悪化・再発に大きく影響します。
治療と並行して、以下の点を心がけてください。
長時間のデスクワーク・運転・自転車・バイクなど会陰部に圧力がかかる姿勢は前立腺を刺激します。
1〜2時間に一度は立ち上がってストレッチを行い、座る際はクッションを活用しましょう。
アルコールは前立腺のむくみを悪化させるため、治療中は控えるか量を大幅に減らしてください。
コーヒーや刺激の強い香辛料・カフェイン飲料も膀胱や前立腺を刺激するため避けることをおすすめします。
冷えは症状を悪化させます。
湯船にゆっくり浸かる習慣をつけ、下半身を冷やさないようにしましょう。
細菌感染が原因の場合、医師の許可が出るまでは性行為を控えてください。
パートナーへの感染リスクがある場合は一緒に検査・治療を受けることが大切です。

広島市東区で前立腺炎にお悩みの方へ

「股間や下腹部が痛い」「排尿のたびに痛みがある」「高熱と強い排尿痛が突然出た」
これらは前立腺炎のサインかもしれません。
急性細菌性前立腺炎は放置すると敗血症という命に関わる状態に進展することがあり、慢性前立腺炎は長引くほど生活の質を著しく低下させます。
広島市東区で前立腺の痛み・排尿のお悩みがある男性は、えばら泌尿器科へお気軽にご相談ください。

広島市東区で前立腺炎でお悩みの方へ