男性の性感染症

男性の性感染症

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる性感染症です。
感染後3週間〜8か月(平均約3か月)の潜伏期間を経て、亀頭・冠状溝・包皮・陰嚢などにカリフラワー状や乳頭状のイボが現れます。
自覚症状がほとんどない場合も多く、知らないうちにパートナーへうつしてしまうリスクがあります。
治療はイミキモドクリーム(ベセルナクリーム)の塗布が第一選択で、有効率は約60%です。
効果が不十分な場合は液体窒素による冷凍凝固療法や外科的切除を行います。
再発しやすい疾患のため、治療後も定期的な経過観察が必要です。

尖圭コンジローマ

亀頭包皮炎

梅毒は梅毒トレポネーマという菌による感染症です。
近年、日本での感染者数が急増しており、2023年には年間報告数が1万件を超えました。
潜伏期間は約3週間で、病期によって症状が変化するのが特徴です。

第1期(感染後3週間〜3か月)
感染部位に痛みのない硬いしこり(硬性下疳)が現れます。

第2期(感染後3か月〜3年)
全身に赤い斑点(バラ疹)・手足の皮疹・発熱・倦怠感が現れます。

第3期以降(感染後3年〜)
内臓・骨・神経に重大な障害を起こすリスクがあります。

治療はペニシリン系抗生物質の内服または筋肉注射で行います。
早期であれば完治可能ですが、進行するほど治療が難しくなります。
パートナーも必ず同時に検査・治療を受けてください。

マイコプラズマ

マイコプラズマ・ジェニタリウムによる尿道炎です。
クラミジア・淋菌が陰性だったにもかかわらず尿道炎の症状が続く場合に疑われます。
症状は排尿時の軽い痛み・かゆみ・尿道からの少量の分泌物で、クラミジアよりさらに症状が乏しいのが特徴です。
近年は抗生物質への耐性菌が増加傾向にあり、治療薬の選択には注意が必要です。
検査はPCR法(初尿)で行います。治療後は再検査で陰性を確認することが重要です。

マイコプラズマ

淋病

淋病は淋菌による感染症で、クラミジアと並ぶ頻度の高い性感染症です。
感染後2〜7日という短い潜伏期間の後、強い排尿痛・尿道口の赤み・黄色い膿の分泌といった症状が現れます。
症状がクラミジアより強く出ることが多いですが、咽頭感染の場合は90%以上が無症状のため見落とされやすく、感染拡大の要因となっています。
放置すると精巣上体炎(副睾丸炎)を起こし、男性不妊の原因になることがあります。
近年は抗生物質が効きにくい耐性淋菌が増加しているため、感受性に応じた適切な抗菌薬(注射薬)での治療が必要です。
治療後1週間後に必ず再検査を行い、陰性を確認します。

クラミジア

クラミジアは性感染症の中で最も頻度の高い疾患です。
感染後2〜4週の潜伏期間を経て、排尿時の軽いかゆみ・違和感・白っぽい分泌物といった症状が現れますが、症状が非常に乏しく気づかないまま放置されるケースが多いです。
無症状の若い男性の尿を調べると約49%からクラミジアが検出されたという報告もあります。
放置すると精巣上体炎・前立腺炎を引き起こし、男性不妊の原因になることがあります。
治療は抗生物質(アジスロマイシンなど)の内服で、多くの場合1回の服薬で治癒します。
治療後2〜3週間後に再検査で陰性を確認し、パートナーも必ず同時に検査・治療を受けることが重要です。

ヘルペス

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によって起こります。
感染後4〜10日の潜伏期間を経て、亀頭・包皮・陰嚢などに水疱(水ぶくれ)が現れ、破れると強い痛みを伴うただれ(びらん)となります。
初感染では発熱・倦怠感・鼠径部のリンパ節腫脹を伴うこともあります。
ヘルペスは治療後も神経節に潜伏し、疲労・免疫力低下・ストレスなどをきっかけに再発することがあります。
再発時は初感染より症状が軽い傾向がありますが、再発を繰り返す場合は再発抑制療法(抗ウイルス薬の毎日服用)が有効です。

その他性病

トリコモナス

トリコモナス原虫による感染症です。
男性は無症状のことが多いですが、尿道炎・前立腺炎の原因となることがあります。
パートナー間でうつし合う「ピンポン感染」が起こりやすいため、パートナーと同時に治療することが必須です。

HIV・B型肝炎

性行為によって感染するリスクがある疾患としてHIV・B型肝炎があります。
どちらも早期に発見し適切に対処することが重要です。
当院では問診・血液検査により確認し、必要に応じて専門医療機関へご紹介します。

広島市東区で性感染症にお悩みの男性の方へ

性感染症は症状が乏しく、気づかないうちにパートナーへうつしてしまうリスクがある疾患です。
特に女性は症状が出にくいことが多く、ブライダルチェックなど別の機会に検査を受けて初めて感染が判明するケースも少なくありません。
「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、心当たりがある場合は早めに検査を受けることが大切です。
放置すると不妊・重篤な合併症・全身疾患へと進行するリスクもあります。
また、性感染症の治療はパートナーと同時に行うことが非常に重要です。
どちらか一方だけが治療を済ませても、もう一方が未治療のままでは再び感染してしまいます。
当院では診断がついた際に、必要に応じてパートナーの方にも検査・治療を受けていただくようお伝えしています。
広島市・広島市東区で排尿時の痛み・性器の腫れ・尿道からの分泌物・性器のできものなどが気になる方は、えばら泌尿器科へお気軽にご相談ください。

広島市東区で男性の性感染症でお悩みの方へ